Kepler Track3日目の早朝。
ベッドルームの入り口が騒がしく目を覚ました。

私たちが寝ているベッドルームは、ラウンジとは別棟で、
外から直接ベットルームの入り口があり、 ちょうど入り口近くの場所で寝ていた。

眠い目を開け入り口に目を向けると、 そこには "Kea" 3・4羽群がり、
ドアを開けようとしたり、ガンガンつついたりして、「キアッ」と声をあげている。

そう、Keaは「キアッ」っと鳴くから名付けられたのである。


Hutのレンジャーの言う以上の光景だ。

あまりにも恐ろしくてそのまま目を閉じたが、少ししたらトイレに行きたくなる。
トイレにつながる裏口のドアから出て、Keaがいないことを確認してトイレに行く。

ドキドキしながら裏口まで戻ると、Keaがトコトコと走って迫ってくる。
慌ててベッドルーム入った。

後から思えば、完全に遊ばれていたのだろう。

thumb_P1410787_1024


そのいたずらっ子のKeaは、朝食をとっている間にどこかへ行ってしまった。


thumb_P1410785_1024



出発準備を済ませ、Hutの目の前の川まで散歩。

thumb_P1410789_1024


Hutに戻ったら3日目の宿泊地、Motouri Hutに向かって出発した。


 
thumb_P1410793_1024

Beechの(ブナの木)原生林中の平坦な道を、ぐんぐん歩く。


すると、おなじみのかわいい鳥、"ロビン" が ひょこっと表れる。

thumb_P1410799_1024

thumb_P1410800_1024

人間のおこぼれの食べ物を狙ってくるロビン、何にもないよ〜。


thumb_P1410809_1024

thumb_P1410802_1024



Beachの原生林を歩いていると、時々みつけるのがコレ。


thumb_P1410808_1024

Kepler Trackを歩くまで、かわいいキノコ〜って思っていたら、
実はSilver Beechに寄生する「Strawberry Fungus」というもの。

結局キノコみたいなものなんだけど、Iris Burn HutのレンジャーRobbieが教えてくれ判明。
中には何も入っていなかった。


NZに来てから、日本では見ない不思議なキノコを時々発見する。

キノコ好きとしては、うれしいかぎり。



thumb_P1410814_1024


こんな看板も発見。


thumb_P1410816_1024


「この先5〜10分歩くと、ぬかるんでトラックが歩きにくくなっている場所があるから、
この場所にある石を運んで、そこに置いてもらえませんか?」
と。


thumb_P1410817_1024


両手に持てるだけの石を持って、出発!

5分くらい歩くと、次はこの看板。


thumb_P1410819_1024

「お手伝いありがとう。このぬかるみに石を置いてください。
もし、この場所に必要なさそうなら、次の看板の場所に置いてください。」
との事。

ここには十分に石が置いてあったので、次の場所で石を置いた。


thumb_P1410821_1024


とってもいいアイディアだ。

ニュージーランドの山歩きは、乾く事なくぬかるんでいる場所が多い。

天気が良くてもドロドロになる事が多いため、
多くのKiwiトランパーは、ゲーターを着用している。




Iris Burn Hutを出発して約3時間、『Rocky Point shelter』に到着する。

thumb_P1410830_1024


shelterを出たら、再び整備されたBushの中をを歩く。


thumb_P1410834_1024

thumb_P1410838_1024


こんどは、シダが生い茂る別世界へと入りこむ。


thumb_P1410842_1024

木々の隙間から差し込む光がスポットライトのよう。


thumb_P1410848_1024

thumb_P1410852_1024

thumb_P1410849_1024



そして、

thumb_P1410854_1024



「Lake Manapuori」に出た。


thumb_P1410855_1024


ここまで来たら、Hutはすぐそこ。

湖畔沿いを歩いていき、Pocky Point Shelterから1時間15分。




『Moturau Hut』(→に到着。


thumb_P1410857_1024

thumb_P1410859_1024


到着したのはお昼過ぎ。

ラウンジでランチを済ませたら、ベッドバンクでお昼寝。

お昼寝後は、水着に着替えて(忘れたので水着に見える予備の下着 笑)目の前の湖へ!


thumb_P1410874_1024


すでに何組かグループが泳いでいた。


thumb_P1410873_1024
 

その中に、見た目は私の両親世代の男女5,6人グループがいた。

なんかおかしい、とじっと見てみると。。。


なんと、裸で泳いでいたのだ。


ここってヌーディストビーチ?!と思ったけど、そんな事はない。
きっと水着持ってこなかったけど、暑いし泳いじゃえ!って事なのだろう。

さすがにヌーディストビーチでない場所で、裸では泳げない。


"泳ぎたいから泳ぐ!"

その勢いは見習うべきところかも。


thumb_P1410869_1024


水温は結構冷たかったけど、しばらくシャワーを浴びていなかったので、

最高に気持ちがいい。




汗をかいたり、泳いでぬれた水着は、Hutの手すりになどに干すのがお決まり。


thumb_P1410881_1024


 日が長い上に日差しが強いNZでは、あっという間に乾く。



夕食後のおきまりのレンジャーの話の中で、
ここ最近はなんと!31℃ "もあったと聞かされる。

何年ぶりか忘れちゃったけど、滅多にない事だと言う。

それもそのはず。


Kepler TrackのあるFiordland National Parkは、夏でも基本的に寒く、

NZでもっとも雨が多くて有名な場所


今回のトランピングも雨覚悟で挑んだ。


だが、肌が真っ赤になってしまうくらいに日焼けする天気が続いていた。

日頃のおこないが良かったから?
山の守り神さまがいいお天気にしてくれたのかな。



Moturau Hutのレンジャーは "Helen"
なんと若い女性だった。

Helenはずっと夢だったハットレンジャーに、
念願叶って、今シーズンから就任したとの事。


その話を聞いて、なんだか胸が熱くなり涙腺がゆるむ。


レンジャーの仕事はある意味孤独で、山の中での適応能力が問われる。
そして、豊富な知識にトラック整備も行うための体力も必要だ。

Kiwiにしては小柄なHelenだが、彼女の目は生き生きとし輝いていた。

私たちがこうやって楽しく歩けるのも、
HelenをはじめとするDOCのレンジャーがいるから。

本当にありがとう。


そのHelenが「湖からみる夕焼けがきれいだよ。」と教えてくれたので、湖へ。


thumb_P1410888_1024



残り一日。


まだ歩きたいな。

と思う、このちょっと足りないくらいが

今回のロードトリップ中のトランピングには、

ちょうどいいのだろう。